今日は人参を使い、あらゆる料理の彩りに使える抜き型不要な細工物を伝授する。
今回作るのは魚の飾り切りになります。
さて、まずはざっと簡単に図面を書いたので見て欲しい。
なんか絵が雑ですまぬ(笑)。
赤い線が包丁で切る部分で、残りは人参のクズになるのだが、問題なく食べれるので
余った分は炒め物にしたり、カレーの具材や、茹でてサラダなんかに使うと無駄にならない。
人参の皮を剥いて半分に切り落として左の頭の部分を使う。
縦に半分に切り、表面の凸凹を綺麗に均して半円形のかまぼこ形にする。
次に裏返しにして、尾ヒレから作業する。
写真の右端の位置に包丁で真っ直ぐ浅く切り込みを入れる。
次に切り込みを入れたすぐ右からも斜めに切り込みを入れて・・・
最初に真っ直ぐ入れた切り込みの深部の突き当たりまで到達したら人参の切れ端を取り除く。
続いて左も同様に斜めに切り込みを入れて
同様に人参の切れ端を取り除く。
これでちょうどV字谷のようになる。
グルっと回して逆向きにし、先程入れた切り込みのすぐ右隣にも斜めに浅く切り込みを入れたら
そのすぐ1~2mm右側に同様に斜めに浅く切り込みを入れるが、さっきよりも包丁を心持ち寝かせて鋭角斜め切りにする。
そしてにV字に突き当たったところで切り離して人参の切れ端を取り除く。
これで尾ビレの出来上がり。
次に胸ビレを作る。
グルっと回してひとつ上の尾ビレの最終工程写真と同様に斜め鋭角V字に切り込みを入れて・・・
人参の切れ端を取り除く。
これで胸ビレの出来上がり。
次に胸ビレより左に緩やかにカーブするように切り込みを入れて切り離す。
左の交わってとんがった所が頭と口になる部分。
とんがった先っぽにちょこっとV字に切り込みを入れて口を作る。
最後に背ビレを作る。
真ん中辺りから右に向けて・・・
細かいV字溝を彫ってノコギリの刃のようなトゲトゲ状に
後ろに流れるように細かく切り込みを入れていく。
下まで来たら出来上がり。
あとはこれを金太郎飴のように切る。
普通のスライス切りよりも少し厚め(5mm厚くらい)に切るだけ。
厚めに切らないと、料理してる最中に形が崩れたりしやすい。
ただ、この飾り切りには目がないので、目を作りたい方は丸くくり抜くなりして目を作ってください(笑)。
切った人参を形が崩れない程度に下茹でする。
茹でたらザバっとザルにあけて湯切りしてすぐに水に晒して冷ます。
余熱で火が通り過ぎて人参が柔らかくなり過ぎるのを防ぐため。
粗熱が取れて冷えたら容器に水を張って冷蔵庫で保存する。
使う時は、スープでも、炒め物でも料理の仕上げの段階で使う分だけ投入する。
一度茹でてるので、料理の最終段階で一緒に火を通すだけでいいです。
残った分は、1日おきに水を変えれば3日程度は持つが、足が早いので早めに使い切るようにしてください。