【試作】煎堆皇(チントイウォン)*お餅の風船菓子【試作】


今日は、超久しぶりに作成依頼を頂いたので更新します。

この料理を見た大抵の人が「おおっ!」って唸る逸品です。(。・_・。)ノ

その料理とは「煎堆皇(チン・トイ・ウォン)」

なんですが・・・これは今まで作った事がなく、今回が初めてのぶっつけ本番での挑戦です。(^^;)。

いつもなら試作して成功してから掲載するのですが、今回は記録する為に試作から載せます。

さて、この菓子はお餅を高温の揚げ油でコロコロ転がしつつ揚げながら、内部の蒸気の力で膨張させ
徐々に🎈風船のように大きくまんまるに膨らませていく中が空洞のユニークな中国のお菓子なんですね。

【作り方★レシピ】
●もち粉・・・200g
●グラニュー糖・・・65g
●水・・・200cc


材料は、「もち米」、「グラニュー糖」、「水」の3種類のみで作ります。

しかし、ボールのように大きく綺麗な球形に膨らませるには、それなりに熟練のテクニックが必要ではないでしょうかね。


中華鍋に、水200cc、グラニュー糖65gを入れて火を付けてしっかり溶かします。

中華鍋を使用した理由は、今回の煎堆皇は鍋底の丸みを活かして転がすようにして作るからなんですね。(^^)d


次に、もち粉200gを入れて、中火の火加減に注意しながら耐熱ヘラで、水分を全体に行き渡らせるようにして鍋底からグルグル混ぜます。


もち粉と水が馴染んで混ざったら火を止めて余熱で生地をまとめます。


満遍なく混ざったらボウルに移して、ハンドミキサーのアタッチメント
「パン捏ね用ニーダー」を取り付けます。


そして、滑らかな餅になるまでニーダーを捏ね回し続けます。


このようにビヨーンと良く伸びるようになれば捏ねは終了です。


そしたら「乾燥防止」の油を適量入れます。

生地に油の「膜」を張らせたあと、ラップして冷蔵庫で半日程度寝かします。


翌日、固くなった生地100gを両手にとり、「うなぎ掴み」の要領でモミモミして柔らかく揉みほぐします(麺台に取って捏ねる必要はありません。)。


中華鍋に油を生地の半量以上ほど張って、油温180℃に加熱し、中に丸めた生地を静かに沈めて、油温180℃を一定に保ちながら網と菜箸を使い、優しく撫で回すようにして
球形になる様に調整しながら回すようにしてじっくりと揚げていきます。

ちなみに使ってる鍋は24cmの北京鍋です。

膨らんでくるにつれて、生地の内側の底に生地が溜まり重心が下になって、下手したら見た目のバランスが悪くなるので
これを防ぐ為にも完成までノンストップで休みなく上下左右に転がし続けながら厚さ、形が均等になるように微調整しながら揚げ続けます。

回し続けながらもこれ以上膨らまないところまで来たらあと少しきつね色に色付いて、表面がカチカチに固くなるまで油をかけつつ揚げ続けます。

揚げ方が足りないと、あとで萎むのでしっかりカリッと揚げておかないといけませんが、カリッと出来上がった時点で、内側に生地が残ってる感触があっても構いません。

【煎堆皇(チントイウォン)】

そして何とか無事に完成。\(^O^)/

今日は加減が分からず、少し焦げた感じになりましたがご愛嬌(^^;)。


使った生地が100gと少量だったので、出来上がりの大きさはソフトボールより大きめですが、取り敢えず無事に完成しました。

もっと大きくしたいのならば、量を増やせばいいわけですが、それなりの設備が必要なので、ウチの家庭の手狭なキッチンでは、あまりでかいサイズは無理ですね(笑)。(^^;)

残念ながら綺麗な球形ではなく、いびつな楕円形のフットボール型だけど、初挑戦ながら何とか作れちゃった(笑)。

しかし、このお菓子は出来る限りまんまるな球形になるように仕上げなきゃ
上手く作れたとは言い難いので、そこがとても難しいところです。


中を割るとこの通り空洞になってます。

一部、生の生地が内部に残ってますが、安心して食べれるので構いません。

食べた感想は、「おかき」のようなパリパリ食感でした。


今回、課題が見つかったので、今度作る時は、楕円形じゃなくて綺麗なまん丸い球形にしたいと思います。

ではまたね。(´・ω・`)ノシ

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