蕾から花咲く【富貴牡丹酥】リバーシブル可能な二色の花パイ


皆さんこんにちは!今日のMENUです。
(´・ω・`)ノシ

今日は、お花の形のパイ菓子

《富貴牡丹酥(フゥ・クゥイ・マウ・タン・ソー)フリガナは広東語読みです。を作ります。

このお花の姿のパイは、揚げて作るタイプの中国式パイ菓子ですが、パイ生地を使用したあらゆる料理の中でもダントツで美しいパイ菓子だと思います。

そのパイ生地でフィリングを包む段階でパイ生地の表裏を変えることにより赤色黄色の二色の花模様が楽しめます。
💐(^^)🌸

それでは早速作業にかかりましょう。


その前に食用色素(赤・黄)を用意してボウルを二つに分けてそれぞれにに溶かしてから着色しておきます。


まず《水皮(赤)》を作ります。

ボウルに薄力粉、ラード、赤水を投入して練りこみます。


これで出来上がり。


続けて《水皮(黄色)》を同様に作ります。


これで出来上がり。


続いて《油皮》を作ります。

ボウルに薄力粉、ラードのみ投入。

油皮は、西洋パイ生地の材料でいえば「バター」に相当します。


ヘラで粉気が消えるまでしっかり練ります。


全て練り終わったら乾かないようにラップをするか、ビニール袋で密封して冷蔵庫で一時間ほど寝かせます。


一時間後、分割します。

上の二段が水皮で、下の二段が油皮です。


まず、水皮二種を凹ませた中に油皮を乗せて


包み込んだら両手の平でコロコロ転がして丸めます。


水皮で油皮を包み終わりました。

続いての作業です。


丸めた生地を麺台に移して麺棒を使い、縦長に延ばしたら


手前からクルクル巻きます。


巻いたら向きを縦向きに変えて


麺棒を使って上下に


延ばします。


延ばしたら三つ折りにします。


黄色の生地も同様に作業します。

麺棒で縦長に延ばす。


手前からクルクル巻く。


巻き終わったら


縦に向きを変えて


麺棒で圧を加えて


延ばす。


延ばしたら三つ折りです。


三つ折りにした二つの生地を麺棒で上から転がして軽く圧を加えて密着させておきます。


次に二枚を重ねて


麺棒で上を転がして軽く延して密着させます。


横から見ると二枚が均等な厚さで重なった状態。

これを同様に8個作ります。

ここでフィリングを包む時に生地をオセロのように「表裏」を変えることによりリバーシブル

二色の表情を楽しめます。✌️(´・ω・`)ノシ


「フィリング」黒あん白あんの二種類を用意。


黄色生地面には黒あんを乗せる。


それを包み込んで


隙間がないように口をすぼめて閉じます。

閉じた面はひっくり返して下にして隠します。


赤生地面には白あんを乗せる。


同様に白あんを包み込んで


隙間がないようにすぼめて閉じます。

同じく閉じ口はひっくり返して下に。


これで全て包み終わりました。


さて、これから上部に花びらとなる切り込みを入れていきます。


カミソリの刃を当ててあんこ近くまで貫通させて上部に三つの切り込みを入れます。

上から垂直に押すように切ると層が潰れるので、後方に引くようにしてスッ!スッ!と切ります。


終わったら


深鍋に油をたっぷりと投入して油温90℃になればパイ生地を沈めてそのまま放置。

そして上部の層がユラユラと開き始めたら


油温120℃に上げてその温度をキープしながら約10分間かけてゆっくりと層を放射状に開かせます。


もう一つのパイ生地も同様。

揚がったらクッキングペーパーの上に乗せて油を切ったら完成です。

【富貴牡丹酥】

あとは、ちゃちゃっと盛り付け完成!
\(^o^)/

これで二色の花が開花しました。(^^)


ご覧のようにフィリングを包む時に、生地の表裏を変えることで赤色や…


そして黄色の花を楽しめます。(^^)













「断面図」

中を割るとこんな感じですね。

脆いほどサクサクホロホロとして層がパラリとこぼれ落ちますね。

口の中に入れた時にパイの層がペリペリフワッと細かく剥がれる感覚が妙に心地いいですね。

パイ自体には甘さがないので、甘みは中のあんこが補ってます。


ということで、ごちそうさまでした。
またね。(´・ω・`)ノシ

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